福岡で出会ったハイダルさんとの出会いがこの展覧会に結びつきました。
「理事の王丸 恒平と副理事長のハイダルは、大学時代に留学生会館の運営を通じて親友となり、その縁で弟の王丸 太平をバングラデシュ の高校に留学させることになった。留学のためバングラデシュに行く太平に同行した私たちがそこで見たものは、あまりにも貧しい人々の姿であった。 私たちには何もできないのか?何かできることはないのか?という激しい感情が沸き上がった。
私たちが注目したのは貧しい層に属する職人たちが作る、手工芸品の質の高さであった。これらの作品は非常に丁寧にそして高度の技術で生産され、中国、タイなど、現在日本に輸入され多く出回っている品物よりも優れているということであった。
これらの品物を日本に広めることはできないかと私たちは考えた。しかし、バングラデシュでは輸出するためには高価なライセンスが必要であり、それは貧しい職人たちのグループからの直接の輸入は無理であった。
そこで私たちは5回以上現地に渡航し、品物の確保、輸入のルートを確立し、現在ハイダルの弟を首都のダッカに駐在させ、メールでの流通体制を確立。2004年6月に特定非営利活動法人KETOY.jpを設立した。
バングラデシュの手工芸品・生活雑貨の良さを多くの日本人に知ってもらい、それを一つでも買ってもらうことにより、それらを作っている人達の職場を確保し、少しでも収入を増やし生活の 安定に貢献し、ひいては自立の源となる子供達に教育の機会を与えることになると考えております。どうぞ私たちの趣旨をご理解いただき、ご協力・ご支援のほどよろしくお願いいたします。