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エコハウス研究会からのメッセージ
「日本人のための日本の家」を、わたくしたちはつくります。 それは、木と土と草でつくる家です。 「木」は、それが育ったプロセスが生命という原理的な性能を包含している有機素材です。 「土」は、何億年もかけて地球上でつくりあげられてきた時が刻んだ無機素材です。 「草」は、土が含む水分と有機分が生み出した生命であり、誕生と成長を、時と共に形づくり繰り返す有機体です。 「木」も、「草」と同じように「土」の存在無しにはその誕生を考えることはできない生命体です。 「家」も同じです。それは、木と土と草で人類の歴史と同じ年月をかけて構成されて来たものであり、総合化された「無機有機一体の生命体」なのです。 その「家」をどのようにつくって来たのか? 改めて、学び進化させることが重要です。 人々は、長い長い年月をかけて家というものを使い続け、つくって来ました。失敗と成功を繰り返しながら、安心して住み続けられる家をつくりあげて来たのです。そこに秘められた知恵を解読する必要があります。 さて、戦後つくりあげられ定式化され、現在つくり続けられている、現実に多くの人々が住んでいる「現代住宅」というものがあります。 果たしてそれは、どこまで「無機有機一体の生命体」といえる「家」だと言えるのでしょうか。 ・昔の建物にはなかったシックハウス。 ・耐震性を高めるために外壁を囲んだ耐水合板の壁・屋根断面構造のなかでの効果。 ・雨が漏れないようにと家を包み込んだアスファルト紙。 ・空気を閉じ込めて断熱効果を上げた壁と屋根。 ・丈夫にするためにコンクリートで基礎を作り周囲を囲い通気を悪くしてしまった布基礎とベタ基礎は湿舌(水蒸気をいっぱい含んだ温暖な空気)が来る度にその表面で結露を繰り返しています。 ・高性能の樹脂とガラス繊維の断熱材はほとんど吸湿しないため壁体内の相対湿度を高めています。 ・気密化された屋根と壁は、通気と透湿がないために、カビと腐朽菌の繁殖条件を備えています。 アジアのモンスーン地帯、蒸暑地域の多い本州と南の島々。高気密高断熱という「北の技術」だけでは対応し切れないことが解って来ました。 あらためて、蒸暑地域で培われて来た「南の技術」も取り入れ、それぞれに矛盾する技術を一つの生命体として両立しなければなりません。それが「日本の家」なのです。 これは、困難な課題です。冬の対応と夏の対応が真逆だからです。しかし、そこで暮らし続けるためには、どうしても到達しなければならない課題なのです。 ■ ムクの土壁と、ムクの板壁は黴びなかった その理由は、透湿し通気する構造を持っていたことと、あるいは木の細胞内には空気がないことが黴びない理由でした。 ■ 「日本人のための日本の家」基本仕様 ・ 空気を断熱材とし、設備のための配管配線スペースを閉じ込めるのではなく、気密化しても透湿し通気する構造を保持する屋根と壁の断面をつくること。 ・ 伝統工法では、断熱効果も含め屋根材(茅葺き、板葺き、焼き締め瓦葺きなど)と壁材(土壁)の気化熱効果で駆体の温度上昇を防いできましたが、防水建材を使用している現代工法では気化熱効果を期待できなくなりました。そのために断熱材だけではなく「遮熱材」の活用が不可欠となりました。また、通気層を屋根と壁に設けることも伝統的な知恵です。屋上については、土葺き+緑化も伝統的な工法(北欧では今もなお普及している)として現代でも活用することができます。 壁については、厚みは薄いのですが、シラス壁や珪藻土壁などが保湿できる壁として土壁に近い性能を持たせることができます。 ・ 屋根や壁の気密が熱と湿気をコントロールする上で大変重要な要素となっていることが理解されて来ました。そのためには、防水しながらも透湿通気できる防水シートの活用が欠かせません。その工法も、建物の寿命に見合った耐久性を備える建材の組合わせでなくてはなりません。これらの防水シートに使用する気密テープも同様です。 ・ 高性能サッシを使用し高気密化された家では、計画換気が必要です。また、室内を暖冷房する家では、外気温との差がでるため省エネと室内の温熱環境の向上のために「熱交換換気」が必要となります。さらに、床下の基礎空間における結露を防ぐためには、床下を室内化しコントロールできる環境にすることが重要です。そこでは、屋根や壁と同じように断熱と気密が必要となります。 ・ 蒸暑地域で良好な空気質・室内環境をつくるためには、「調湿」という技術が欠かせません。「木と土と草」でつくっていた伝統工法では、この調湿が確実に行われて来たのですが、現代工法ではこの技術が失われてしまいました。「木」は変わらずこれからも使用することはできます。その木は時間をかけて季節変動に対応して緩やかな室内環境をつくりあげて来ました。しかし、夜と昼の寒暖差に対しては即応できないのが木でした。それに対応して来たのは土でした。土は毛細管現象と吸着作用によって瞬時に調湿を実現して来たのです。その原理は「均一な未焼成鉱物質」でした。この視点からはいくつかの市販されている建材を上げることができます。鉱物系のバウビオ、モイス、ダイライト。MDF系のハイベストウッドなどです。 ・ 狭小敷地であっても庭が持てる!それが屋上緑化、バルコニー緑化です。防水工法としてアスファルト防水、シート防水、FRP防水がこれまで多く採用されて来ましたが、耐震や耐火、高寿命という点から鋼板防水を推奨しています。また安心して使える工法であるからこそ、その上に土を載せ緑化できるのです。現代では難しい茅葺き屋根に変わるものです。 ・ 基礎回りの防蟻処理。これまでは、防虫防蟻材として「殺虫効果のある薬剤」を使用して来ましたが、室内化した床下空間では、それを使用することはできません。人間に無害であっても防虫効果のある「ホウ酸塩鉱物」の使用を推奨しています。ホウ酸塩は安定した無機物のため分解することなく、また揮発・蒸発することもないため、非接地・非曝露の条件下ではその効果が長期間に渡って持続します。木材腐朽菌やカビ菌などの菌類に対しても有効です。人の皮膚からはホウ酸塩は吸収されませんが、菌がホウ酸塩に触れると細胞壁を通して細胞内に入り、一定量の濃度を超えるとエネルギー代謝が出来なくなって死滅します。シロアリも同じように死滅します。 ・ 戦後、各家庭に普及しましたが、けして快適ではなかった「エアコン」。「エアコン」とは、室内にある空気に熱を伝え、その空気を人体まで送風し、熱を伝えようとするものです。空気は断熱材に使っているように熱を伝えにくいものです。またそれを送風することは、人体の体感温度を低下させてしまいます。暖房時には逆効果です。また乾燥肌を引き起こし、アレルギーやかゆみの原因ともなります。考えてみると、戦前までは囲炉裏や炭、あるいはストーブなどの「輻射熱」で暖房して来たのです。すきま風の多い民家でしたが、それでも暖をとることができました。北欧では蓄熱ストーブ「ペチカ」や輻射パネル・ラジエーターを使って来ました。これらは空気を使わず、遠赤外線を使って暖房してします。遠赤外線の伝わる早さは光と同じ早さです。それと較べると、送風はあまりにも遅いものです。そしてその風邪は不快です。 これからは、輻射暖冷房の世界を推奨します。これまでには感じることのできなかった快適な世界を享受できることになります。 その方法には、二つの設備があります。一つは隠蔽型エアコンをつかいながらも、人を直接温めずに建材を温めて遠赤外線で人体を温める方法です。冷房も同じ原理です。もう一つは、輻射パネルによる方法です。パネルの中に冷温水をとおし、遠赤外線で熱のやり取りをするのです。輻射熱は、対象物との温度差に対して4乗倍の熱量が流れるため急速に、温度均一空間をつくりあげます。それも光の早さで熱が移動します。夢のような原理ですが、これは長い人類の歴史の中でずっと採用されて来た方法でした。熱源は、ヒートポンプです。二つの方法に共通しているのが熱源です。
by h.maruya
| 2016-04-04 06:29
| ♨エコハウス研究会
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