「そらどまの原理」を一言で言うと?
OMソーラーを開発した時の初心です。
冬でも熱く(50℃前後)なっている屋根裏の空気。あれで暖房したらどんなに温かいだろう。
そして、床暖房の快適さ。でも、温水や電気の床暖房は本当のことを言うと熱過ぎて、そこで一晩寝てしまうと喉が渇いて快適じゃない。もっと低い温度でやんわりと過ごせないかと。
それが、空気で温める床暖房となる。
義務付けられた24時間換気もなんとかしたい。白金担持光触媒を使うと0.5回換気を0.4回換気でいいと国交省が認めている。これは、省エネルギーになる。そして、空気もきれいになる。
さらに、加圧型24時間換気にすれば、すきま風がマイナスからプラスに転じる。
家中の空気が、アルキメデスの原理で等圧化され、理想的には均等に居室換気ができる。
そして、ローコストが普及の原点。
余計な組織は作らない。社員もいらない。
造る責任は、施工各社で。メンテも施工各社で。
特別な機械はないからそれで動くシステムなのだ。
屋根の集熱や換気に、他社にはない工夫がある。夏の排熱換気は、機械ファンを動かさずに、自然対流で行なう。ここが、ミソといえる。
OMソーラの開発前からのノウハウがここにある。
結局、一言では言えなかった。(笑)
追伸!
「そら」のことは説明したけど、「どま」の説明がなかった。
この10年、蓄熱コンクリート土間の下の大地と、室内環境とをダイレクトにつなげるべきか、分離すべきかを考えて来た。
昔の竪穴住居は、土を掘ることで焚き火だけで冬をしのいで来た。北へ行けば行くほど深く掘って来た。電気や石油がなくても生き抜いて来た。
この部分の知恵が「どま」なのです。
そして、これは理論化できていませんが。室温が地熱を呼び込み、床下の地熱を引き上げるというヒートポンプ的な役割をしているのではないかと考えているんです。